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concept

私たちは、ビジネスにおける「受付」を
日本の伝統的な「茶庭」として
捉えました。千利休の時代から茶庭の
傍らに作られてきた「待合」は、
庵の主人が連客を招く際に、
ひととき待っていただく空間です。

そこには、茶事を控えた張り詰めた
空気と、庭の四季が織りなす安らぎが
存在しています。この「待石」はかつての
茶庭に趣をそえた、自然の景石を
モチーフとしています。「和」の心を
持って来客をもてなす御社のフロントを
上質に演出する、新しい石の
造形カウンターです。

日本には古来より「写し」という文化が
あります。和歌における「本歌取り」の
ように、茶道ではいにしえの名品を写し
取った茶道具がしばしば重用されます。

「待石」は、自然石が持つ情趣は
そのままに、軽量なプラスチック樹脂で
再現をしています。高い技術により
模された「写し」の伝統は単なる
コピー品とは明確に区別されます。

日本の伝統を受け継ぎ、新しい感性と
テクノロジー織りまぜ、新しい景色を
作り出す。それが私たちの目標です。