JAPANSHOP OSAKA 2023

2023.07.20〜07.21

展示会デザイナーが考える
「新」POP-UP形式とは?

株式会社大洋工芸とSUPER PENGUIN株式会社は、7月20〜21日にインテックス大阪で開催された日経メッセ、店舗総合見本市「JAPANSHOP」に出展し、商業施設等におけるPOP-UPの「新」形式を発表いたしました。
今回の発表に伴い、展示会ブースのデザインを行う空間デザイン会社、スーパーペンギンが新POP-UPユニットを考案。
特徴は、そのユニットを「展示会の集客手法」を基に考えられていること。
展示会の集客手法をご存じでしょうか?
展示会は、開催期間である僅か3日間で「結果」を出す必要があることから、来場者の心理を徹底的に考えて考案された「空間デザイン」による集客手法によってブースが作られています。スーパーペンギン代表、竹村尚久の著書ではこのようなデザイン手法を「ビジネス空間デザイン」と呼び、展示会に限らず、商空間全般に応用できるものとして提案しています。
スーパーペンギンは、展示会業界における独自の集客手法「PENGUIN METHOD」により、常に会場内で高い出展結果を出すブースをデザインしています。その手法は全国の自治体や展示会の出展社説明会に対してセミナーを行っており、現在その著書と共に広がりを見せています。
今回そのスーパーペンギンと店舗什器製作の専門会社である大洋工芸がタイアップしてユニットを考案しました。

今後の商業施設では、空きテナント対策や店舗での独自性の構築に加え、「より確実に集客ができる機能」を持っていることが重要になると考えています。そこで、その対策方法の1つとして、「POP-UP」の在り方を見直し、展示会の集客手法を踏まえた展示会集客のノウハウを組み入れた簡易設置ユニットの試作を行いました。

今後の商業施設において、展示会の集客ノウハウ、ブース構築手法が一つの突破口となるのではないかと考えています。

■ 展示会集客に必要な「3つの要素」

1.キャッチの言葉

  • ・「何を扱っている」を分かりやすく記載する。
  • ・「瞬間」に理解できる表示方法をとる。

2.通路際の展示台形式

  • ・通路際を活用し、来場者が「近寄ってくる」ようにする。
  • ・通路際からブース内部へと誘導するような展示台構成とする。

3.陳列方法

  • ・「買ってもらう」のではなく、その商品を「見極めてもらう」
    商品陳列にする。
  • ・まず「どんな商品なのか」が理解できる商品陳列を行う。

■ PENGUIN UNITとは?

大洋工芸が有する「ヒトマスシステム」を活用し、スーパーペンギンの展示会手法を取り入れたユニット。ユニットの組み合わせ次第で「空間」を形成することができる独立什器型の「空間形成フレーム」によるシステム。
今回会場に設置するものの他に、3m×3mなど大型のフレームも今後検討。フレームによってそのPOP-UPの世界観を空間構成しやすくすることが目的。その空間形成フレームによる什器構成に加えて、実際にはイベント会場全体で展示会でのデザイン手法を取り入れる。

■ 基本仕様

  • ・W1050×D1050×H2400 ×6ユニット
  • ・フレームは大洋工芸による「ヒトマスシステム」を活用
  • ・フレーム内什器は主に木工作の収納棚

■ 今回の製作ユニット(6種)

  • #01 CATCH/INFORMATION
  • #02 PROMOTION
  • #03 DISPLAY[FOCUS]
  • #04 DISPLAY[STOCK]
  • #05 DECORATION
  • #06 SHOWCASE/FASHION
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